いつまでも『親のせい』にするのは楽だけど

それはそれで、しんどいのかもしれないけど。

占いのご相談でよく出てくるのが親の問題。それもそれなりに、歳を重ねたかたから出てくるのだよ。

なかなかに根深いねえ、と思ったりするのです。

エネルギー的には家族は他人、なのですが、

混ざっちゃうんだろうね。幼い頃って純粋だから、ぜんぶスポンジのように吸収しちゃう。

親の言うことが、することが、世界のすべて。それが大人になっても、価値観や習慣の根っこになっている。

しかもその傷跡って、いつまでも癒されるってことがない。完全に癒された、もう終わったと感じることがない。

(顕在意識の上では、そうやってごまかしてしまうこともあるけどね)

(防衛本能というやつですね)

自分でなんとか傷跡と折り合いをつけて、新しい習慣を上書きするしかないんです。

だって親は、家族は、大人になった自分のめんどうなんて見てくれないから。

今さら『ほしいのはそんな愛じゃなかった』って言ったって、もらえないから。もう赤ちゃんじゃないんだもんね。

…わたしも、問題が何ひとつなかったわけじゃないんですよ。

今でこそほどほど仲良しだし、『この人はこういう人』という気持ちで穏やかに接することができるようになりましたが、

ほんのすこし前までは、ほんとに毎日が修羅場でしたし。

何が変わったかというと、相手を変えたわけじゃないんですよね。

自分が変わった。

自分の内面と向き合って、吐きそうなほどトラウマを掘って掘って、ぼろっぼろになりながらようやく核の部分にたどり着いて。

そこまでやって、初めてわかることがある。

『ああ、わたしは親という幻のせいにして生きていたんだ』って。

いつまでも親のせいにしておくのは逃げです。

自分の内面のどす黒さを見つめなくて済むもんね。

でも、人間って、ドロドロなんです。もう、真っ黒。それは仕方がない。

生きてるんだから、生きるために、脳みそはネガティブな考えを生み出し続けます。

ただ、自分の中にある『それ』をちゃんと知っているかどうかで話は変わってくる。

『それ』を知らないと、何かの拍子に噴き出すんです。自分や、あるいは誰かへの攻撃として。無自覚に。怖いよね。

自分と向き合うのは怖く感じるけど、

実際のところ、そのまんまの自分で楽に生きていくには、それしかないのだと思います。

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