「お金を循環させよう」の呪い。それ、ただの散財ですから。

「お金を循環させよう」
「お金は使わないと入ってこないよ」

スピリチュアルやビジネス界隈で、一度は言われたことがありませんか?

わたしはあります。バリバリあります。
特に占い師として活動していると、この手の話を持ってくる人が本当に多いんですよね。

でも、はっきり言わせてください。

「お金を循環させよう」は、結局のところ
「わたしに高額なお金を使いなさい」という勧誘の常套句にすぎません。

それは「循環」ではなく、ただの「無駄遣い」です。

お金は使えば減る。それが現実。

「幸せな気持ちでお金を使えばいい」なんて反論してくる人もいますが、
お金は使ったら減ります。
勝手に増えることなんて、まあありません。

「10万円使ったから、今日は120万円になってるはず!」
と思って記帳したところで、そこに並んでいるのはいつも通りの、
いや、10万円減った後の現実的な数字です。

そもそも、この「お金を循環させよう」という言葉、どこから来たんでしょうね?

わたしがスピリチュアルイベントに出店していた頃は、よく耳にしました。
要は「イベントを盛り上げるために、身内同士でお金を回せ」っていう、内輪の理屈なんです。

進化する(?)スピリチュアル・ビジネスの罠

SNSで検索してみると、この手の呪いは最近さらに悪質に進化しているようです。

「ChatGPTに金運アップのマントラを作ってもらったらお金が増えた」

「Geminiがこう言ってるから引き寄せの法則は正しい」

AIまで引き合いに出して正当化するなんて、あきれてモノが言えません。

50万円の「カルマ解消グッズ」?

先日、わたしもちょっと高額なスピリチュアルグッズを買おうか悩んでいたんです。
それで試しにセッションを受けたら、
もっと高額な50万のエネルギーグッズを勧められました。

「それはちょっと……お金ないしな」と思ってお断りしました。

だって、わたしが受けた瞑想のティーチャートレーニング(MMTT)の全課程より高いんですよ?
ないものは出せません。

断り文句に対する相手の言い分もひどいものでした。

「あなたのカルマが原因だ」

「ひいおばあちゃんのカルマで大変なことになっている」

…知らんがな、って話です。

お金は「等価交換」でしかない

「楽しくお金を使っていたら、いつの間にか幸せになっちゃった」
なんて、お花畑な展開は起こりません。

一応言っておきますが、高いスピリチュアルグッズを買ったからといって、
誰よりも早くお金が手に入るなんてこともありません。
それは、一発逆転の夢を見た人が大失敗して痛い目に遭う、ギャンブルと同じです。

一度痛い目を見れば目が覚めますが、
できればみなさんは失敗したくないですよね…?笑
だから、ここに書いておきます。

「お金を循環させよう」は、スピリチュアルビジネスの罠です。

今後、誰かに「お金はどんどん使わないと入ってこない」と言われたら、
わたしのこの言葉を思い出して踏みとどまってください。

幸せな気持ちで使おうが、
お金に話しかけながら使おうが、
お金が増えて帰ってくることはありません。

あなたが使ったお金は、あなたが得たものと「等価交換」されただけ。

それ以上でも、以下でもありません。

むしろ、しょうもないものを買ってしまったら、価値はそれ以下かもしれません。

そのことを、どうか忘れないでくださいね。

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和歌山・紀の川市のちいさなサロンで開催する
『あやしくない(はずの)スピリチュアルお茶会』
第二回の参加者さんを募集しています。
今回は少人数開催なので、気になるかたはお早めにどうぞ〜。

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